前立腺がん
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PSA(血液検査)によるスクリーニングにより早期(根治治療が可能な)の癌の増加には めざましいものがあります。
前立腺がん
診断は多くの場合PSAによるスクリーニング→前立腺生検→(もし不幸にも癌があれば) CT,MRI,骨のシンチグラムなどにて進行度を見極めて治療方針を決めます。
前立腺癌の治療
前立腺から外に出ていない癌の場合は、経過観察、手術、ホルモン、放射線療法などが選ばれます。
手術療法では開腹手術、腹腔鏡手術、ロボットを用いた腹腔鏡手術があります。
当然それぞれに利点と欠点があります。手術の場合は改善されていますが失禁とインポテンツです。 利点は癌を根こそぎ取れるということです。
増える治療の選択肢
近年は放射線療法による治療が目覚しく発展しています。
これらは失禁は皆無ではありませんがほぼ無いとされています。
その1つは小線源療法ないしブラキテラピーといわれる、アイソトープの入った針を前立腺に埋め込む方法です。
おおまかにいえば適応があれば外科手術にほぼ匹敵するとされています。
またコンピューターなどの発展により IMRT(強度変調放射線治療)といわれる、皮膚や前立腺の近くの直腸などへの害を少なくした外照射や、粒子線治療など 今後はますます放射線療法による治療が発展するものと思われます。
根治可能ながんに対しては、年齢、合併症、前立腺の大きさ、本人の希望などを考慮する必要がありますが、海外の趨勢をみると、将来的には低リスク(PSA 10以下&グリソンスコア 6以下&T分類 T2aまで)は小線源療法、中リスク、高リスクはロボット手術が主体になるでしょう。
進行前立腺癌の治療
以上は前立腺内にまだ癌がとどまっている場合ですが、癌が前立腺の外に出た進行癌に対しては ホルモン療法かホルモン療法、放射線療法、抗癌剤(タキソテールなど)による治療の組み合わせによらざるを得ませんが、特に遠くの骨などに飛んだ場合などは残念ながら大部分の人については効果は一時的ないしあまり期待できない、ということになります。
結局、どこの癌も同じで悪性度が高ければ何をしても予後が悪く、悪性度が低ければ何をしても結果は良い、ということになるかもしれません。そのためには早期の段階で見つける必要がある ということです。
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