以前の淋菌性尿道炎と言えば感染直後から激烈な排尿痛を伴い、尿道から膿が出てきたり、尿道口が発赤してはれるなど典型的症状をだし、診断に困ることはありませんでしたが、最近では軽症例が増加しておりほとんど症状を示さない人もいるということです。
淋菌性の尿道炎の発生契機として最も問題視されているのがファッションヘルスなどの風俗店でのオーラルセックスです。
淋菌は咽頭に簡単に感染してしまい、常在するのです。
一応潜伏期(感染してから発症するまでの期間)は3〜7日ということになっています。
あるデーターでは性行為で男性から女性へうつしてしまう確率は80%、女性から男性へうつす確率は20%とされています。
現在の淋菌性の尿道炎の50%がオーラルセックスからの感染ということです。
福岡県は非常に多く、あるデータでは男女とも全国平均の1.3倍から1.5倍程度です。
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[淋病の診断]症状としては淋菌と同様ですが、淋病にくらべてやや軽いないし、中には症状が全くないものもあります。
そのため放置されることもあるようです。
また女性では無症状の傾向が非常に強く不妊症の検査で発見されることがままあるようです。
といいますのは男女ともに不妊症の原因となる点です。男性でも女性でも精子もしくは卵子の通過障害を起こしうるのです。
性行為にてパートナーにうつしてしまう確率は50〜60%ということです。
初発尿のPCR法などで行います。ただし淋病と異なり抗生剤に耐性は少ないようです。
マクロライド系(クラリス、ジスロマックなど)はほぼ確実に効きますしテトラサイクリン系(ミノマイシン)なども有効です。
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