泌尿器科とは?
泌尿器科ってどんな科?そう疑問に思われる方も少なくないでしょう。それも無理はありません。
泌尿器科医は全国で5000名くらい、医師の約3%に過ぎません。それだけ誤解されている部分もあると思います。
誤解の最たるものは、泌尿器科は「患者さんは男性ばかり」というイメージです。しかし、当院を受診される患者さんの3人に1 人は女性です。
泌尿器科は多数の臓器を扱うのも理解を困難にしています。
腎臓、膀胱、前立腺そして尿道などの排尿に関係する臓器のすべてを扱います。
病気の種類としては悪性腫瘍(がん)、良性腫瘍、結石、感染症、機能障害などがあります。代表的な病気は、腎炎や腎機能障害、それに由来する高血圧などの内科的疾患。腎臓、膀胱、前立腺などの悪性腫瘍。前立腺肥大症や神経因性膀胱(過活動膀胱)など排尿に関するもの。腎臓や尿管の結石。膀胱炎や尿道炎などの炎症疾患などです。
それではどんな症状や病気の場合、泌尿器科にかかればいいのでしょうか ?
代表的には、トイレが近い(頻尿)、尿が出にくい(排尿困難)、腰が痛い(腰痛)、尿がもれる(尿失禁)、尿をするときに痛い(排尿痛)、尿に血が混じる(血尿)などの症状を示す膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿路結石、各部位の癌などです。
また血液検査でクレアチニン、尿酸、PSAの値が高い場合や、尿に蛋白や潜血の出る場合や、腎臓由来の高血圧などとか、包茎や陰のう内の精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)の炎症や腫瘍。陰部の”おでき”や潰瘍(ヘルペスなど)などいわゆるSTDといわれるものなど幅広い症状、病気が泌尿器科の対象疾患になります。
最近では男性更年期とかEDなども診療範囲になっています。