尋常性ざ瘡(にきび、ふきでもの)
顔と頚部あるいは胸と背中に赤いぶつぶつとか白いぶつぶつとか黒いぶつぶつあるいは膿んだぶつぶつです。
男女ともに10才ぐらいから出来始めて多くは10代の後半から20代に多く、最近は30才を過ぎても悩まされる方が多くなりました。
にきびはホルモンにより毛穴の脂腺が発達し分泌した皮膚のあぶら(中性脂肪)が毛穴にたまると発生します。
にきびは元気の印ですから軽度の時は病気とは考えないほうがよいと思います。
しかし重症の場合は跡が残りますので治療した方がよいと思います。
治療
消毒液と抗菌剤の外用を行います。
化膿の強い場合には抗菌剤の内服もしていただきます。
最近画期的な治療薬である"ディフェリンゲル"が発売されました。
この薬は表皮角化細胞の分化を抑制することで、ニキビの前段階である微小面皰と非炎症性皮疹(面皰:通称、黒ニキビ、白ニキビ)の形成を抑制し、その後に進展して出来る炎症性皮疹(赤いニキビ)をも減少させる画期的な薬です。
日常生活上の注意
顔を普通の石鹸で1日2回は洗顔。
朝昼夕三食を必ずとり、規則正しい生活をします。
カロリーの多い脂分の多いものと糖分の多いものは避けましょう。
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湿疹
皮膚科の患者さん1/3以上を占める病名です。ブツブツ・小さい水泡赤み・粉をふく、などが混ざって出来、かゆみがあります
ただし、湿疹とは単に皮膚の状態を表している言葉で、病名としては皮膚炎といいます。
発生部位は限られていなくいろいろなところにできますし、年代を問わず老人から乳幼児まで発生します。原因はさまざまでちょっとした体の不調から湿疹になることもありますし、はっきりとした誘因によって引き起こされる症状もあります。程度としては強いかゆみがあるものやそうでないもの、皮膚の広い範囲に広がるものやすこししか出ないものなど色々です。
こうしてみると湿疹は実に捉えどころのない疾患のように感じますが必ずいえることは人間のもっているなんらかの“アレルギー反応”によって皮膚に引き起こされたものということです。
治療はステロイド外用薬とかゆみを軽くする抗アレルギー剤を用います。
根気強く塗り続けることが必要です。痒いところをかかないことも重要です。
特徴のある湿疹
主婦湿疹
進行性指掌角皮症という長い病名の手荒れがあります。
冬に悪くなるものに、かゆみが少なく、角化して亀裂が出来て痛い、女性(20〜30才)に多く、指先の血液循環が悪いことが主な原因なので、しもやけと同じ時期の10月頃からでき始め、4月頃には良くなります。きき手から始まることが多く、母指、示指から始まり徐々に拡大しますが、硬くなって亀裂が出来て痛くなることがありますがかゆみは、通常ありません。
脂漏性皮膚炎
脂漏部位;頭(後頭部と前頭部の生え際に多い)、顔、わきの下、股、上背部、前胸部など油ぽい場所(脂漏部位)にできる湿疹(しっしん)、赤くなり、軽いかゆみ、ふけが出ます。
”ふけが異様に多い”と間違われることが多々あります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、日本皮膚科学会によれば「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されている。そして、アトピー素因とは、@家族歴・既往歴に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患がある、またはAIgE抗体を産生しやすい素因をもつ者とされています。
皮脂欠乏性湿疹
高齢者に多く、皮膚が乾燥し乾皮症と呼ばれる状態に移行し、その一部から湿疹を生じる皮膚疾患とされています。かゆみの強い病気です。
過度の石鹸やナイロンタオルを使用すると、悪化することがあるので中止する。部屋内の湿度を上げる工夫をする。刺激の強い衣服を避ける工夫をします。
いずれもステロイド外用薬、経口かゆみ止め、保湿剤などを用います。
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白癬
白癬とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つである。原因菌は白癬菌と呼ばれる一群の真菌によって生じる。
場所により呼び名が変わります
体部白癬(たむし)
股部白癬(いんきん)
足白癬(水虫)
爪白癬(爪水虫)
頭部白癬(しらくも)
検査
皮膚の表面をこすり顕微鏡で検査します。
実際は落屑を苛性カリ溶液を加えて皮膚を溶かし溶けずに残る白癬菌を確認します。
治療
白癬菌を殺す働きのある抗真菌薬を使用するのが一般的です。
多くの場合は抗真菌薬の外用薬を使います。
また、爪白癬や広範囲の真菌感染症の場合は内服薬を使用します。
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接触皮膚炎
急性皮膚疾患(湿疹)の一腫。
一次刺激性接触皮膚炎:油・洗剤・石鹸など刺激の強い物質やアンモニア(おむつかぶれ)などによる。
アレルギー性接触皮膚炎:植物の原因として、サクラソウ・菊・マンゴー・銀杏、歯科金属アレルギー、などアレルギーのある人のみ生じる。に分類されます。
アレルギー性接触皮膚炎の場合はパッチテストにて原因物質を特定します。
治療
@原因物質の被曝を防ぎます。
Aステロイド外用剤を湿疹の部分に外用・塗布します。
B痒みに対しては、抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬を使用します。
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虫刺症
虫に刺されたために起こった皮膚病変を虫刺症といいます。
じっくり観察するとその中心に刺し口が必ず見つかります。
そして皮疹のばらつきが気まぐれであることが特徴です。
夏に多く、原因は蚊が最も多くその他にブユ、蜂、ダニ、ネコノミ、ムカデ,アブ,ヌカカ,クモ,サシガメ,マツモムシ,ナンキンムシ,ヒルなども原因になります。
治療
ステロイド剤の外用
トラネキサム酸(トランサミン錠)および抗アレルギー剤もしくは抗ヒスタミン剤、重症の場合はステロイド剤の内用します。
ショック状態を起こす蜂刺症のケースでは救命施設でないと無理な場合があります。
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単純疱疹(ヘルペス)
症状
主に顔面、特に口の周囲に出る。最初は皮膚に赤く変化して、ムズ痒く(またはヒリヒリ)なり、数時間後にはその部分に小水疱が出現する。水疱は数個がかたまりとなり、次第に大きさを増す。
風邪などの病気や、海水浴やスキーなどの紫外線のストレスが、誘因となりやすい。
再発性であることが特徴で、人によっては毎週のように出る事もあるが、数年間出ないこともある。
このほか、陰部(性器疱疹)や角膜(ヘルペス性角膜炎)に出るタイプもあります。性器疱疹は性行為で伝染するため、広義の性病と認識されています。
治療
そのまま放置しても、水疱がかさぶたに変化して一応は2週間ほどで自然治癒します。
しかし現在では特効的な抗ヘルペスウイルス剤(飲み薬・塗り薬)があり、これを用いて治療すると、治癒が早まるだけでなく、不快な自覚症状が大幅に軽減するので、出来るだけ早期に治療を始めることが望まれます。
しかしながらこれらの薬もウイルスを完全に体内からなくすことは出来ません。
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蕁麻疹
症状
皮膚の灼熱感・かゆみを伴う発疹が生じる。
発疹の特徴として、軽度の膨らみをもった「みみず腫れ」を特徴とします。
数時間内に消退するが、発作的に反復して発疹が起こる。
気道内にも浮腫を生じることがあり、この場合、呼吸困難を併発し、死ぬこともありえます。
原因・分類
アレルギー性蕁麻疹と非アレルギー性蕁麻疹に分けられます。
アレルギー性蕁麻疹
食物性蕁麻疹
原因食物を摂取してから30分以内に起こるのが通常である。
サバなどの生魚が多いが、他に卵、乳製品、魚類、かにや貝、肉類、そばなどの穀類、野菜類や果物などでおこる場合もあります。
薬剤性蕁麻疹
抗生剤・鎮痛剤の頻度が高い。
非アレルギー性蕁麻疹
物理性蕁麻疹
機械刺激・温度・圧迫・汗・運動など。
寒冷蕁麻疹
日光蕁麻疹
コリン性蕁麻疹 などです。
治療
急性期
抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬。
外用剤(抗ヒスタミン製剤やステロイド外用剤)。
症状がひどい場合ステロイド剤の内服や注射。
慢性期
急性期の治療に加えて抗生剤や漢方薬など。
頻度
一般に人口の15%から20%が一生のうちで一度は経験することがある。
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